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Tourmaline
電気石（でんきせき）
アッシェントレッカー（Aschentrecker）、エレクトリック・ストーン（Electric Stone）、灰取石（はいとりいし）、
ウラリアン・サファイヤ（Uralian Sapphire：ブルー・トルマリンのフォールス・ネーム。）
(Na,Ca)(Li,Mg,Fe,Al)9B3Si6(O,OH)31、またはXY3Z6(BO3)3Si6O18(OH,F)4、またはNa(Mg,Fe,Li,Mn,Al)3Al6(BO3)3Si3O18(OH,F)4
六方晶系、（三方晶系）
柱状、針状
1.62～1.64
3.03～3.31
ガラス光沢
アメリカ、オーストラリア、オーストリア、カナダ、ケニア、ザンビア、ジンバブエ、スリランカ、タンザニア、中国、ナイジェリア、ナミビア、ブラジル、マダガスカル、ミャンマー、メキシコ、モザンビーク、ロシア（50音順）
無色、白色、黒色、緑色、藍色、青色、水色、ピンク色、赤色、橙色、紫色、黄色、褐色、黄金色
7～7.5
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「トルマリン」という名前は、スリランカのシンハラ族の「土の中から出る宝石の砂礫」を意味する「トルマリ／トゥルマリ（Turmali）」という言葉に由来します。
鉱物学的には、5分類13種類（2010年頃時点）からなる鉱物のグループ名称です。「異極像（いきょくぞう）」という形をとり、かなり複雑な組成を持っていますが、全種類共通の特徴として「硼素（B）」を含んでいます。
加熱や放射線照射などの処理がなされているものもあります。
（Uvite）：ウバイト（
ウーバイト、
ユーバイト）とは、緑色、褐色、黒色などのトルマリン。地味な色合い。和名は、
灰電気石（かいでんきせき）。六方晶系。屈折率：ω1.632～1.638、ε1.612～1.621。硬度：7～7.5。比重：3.05。(Ca,Na)(Mg,Fe)3Al5Mg(BO3)3Si6O18(OH,F)4
（Elbaite）：エルバイトとは、ピンク色、赤色、淡緑色、黄色などのリチウムを含むトルマリン。ピンク色はマンガンに因る。
パライバ・トルマリンなどトルマリンの宝石種の多くを占める。和名は、「
リシア電気石（りしあでんきいし、りしあでんきせき）」または「
リチア電気石（りちあでんきいし、りしあでんきせき）」。三方晶系。ω1.640～1.655、ε1.615～1.620。硬度：7.5。比重：3.03～3.10。Na(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
（Chromedravite）：クロムドラバイトとは、暗緑色、ほぼ黒色に見えるトルマリンの一種。名前の由来は、クロムを含有する点が異なるが、ドラバイトに似ている組成を有することから。1983年にロシアのカレリア地方で発見された。NaMG3(Cr,Fe3+)6(BO3)3Si6O18(OH)4
（Schorl,Shorl）：ショールとは、鉄分の多い黒色のトルマリン。名前の由来は、「不要」を意味するドイツの古い鉱山用語に因む。和名は、
黒電気石。六方晶系。ω1.655～1.675、ε1.625～1.650。硬度：7～7.5。比重：3.10～4.25。NaFe3Al6(BO2)3Si6O18(OH)4
（Dravite）：ドラバイトとは、黄色、褐色、オレンジ色のトルマリン。
アンダリュサイトに似ている。和名は、
苦土電気石（くどでんきせき）。三方晶系。ω1.635～1.661、ε1.610～1.632。硬度：7～7.5。比重：3.03～3.15。NaMg3Al6(BO3)3Si6O18(OH)4
（Buergerite）：ビュールゲライト（
ベルゲライト、
バーガライト）とは、鉄分の多い帯褐赤色の半透明、不透明のトルマリン。ドラバイトに似ている。三方晶系。ω1.735、ε1.655。硬度：7～7.5。比重：3.31。NaFe3Al6(BO3)3Si6O21F
フェリドラバイトは、トルマリンを組成によって分類したときの一種。
（Liddicoatite、Liddicotite）：リジコタイト（
リディコタイト、
リディコータイト）とは、褐色、緑色、ピンク色、赤色などのドラバイトに近いトルマリン。名前の由来は、GIAの元学長リチャード・リディコートに因む。六方晶系（三方晶系）。ω1.637、ε1.621。硬度：7。比重：3.02～3.08。Ca(Li,Al)3Al6(BO3)3Si6O18(O,OH,F)4
（Achroite）：アクロアイトは、無色のトルマリン。名前の由来は、はギリシャ語の「Achro（無色）」。天然のものは稀少。
（Afghnistan Tourmaline）：アフガニスタン・トルマリンは、アフガニスタン、ヌリスタン地区産の各色のトルマリン。良質を産する。
（African Tourmaline）：アフリカン・トルマリンは、アフリカのケニア、ジンバブエ、タンザニア、ナミビア、マダガスカル、モザンビークなどの産出の黄緑色、緑色、青緑色のトルマリン。
（Alkali Tourmaline）：アルカリ・トルマリンは、トルマリンのうち、ナトリウム、カリウム、リチウムなどのアルカリ類を多く含むグループのこと。ウバイト、エルバイト、ショール、ドラバイトの4種のこと。
（Yellow Tourmaline）：イエロー・トルマリンは、黄色のトルマリン。
（Indicolite、Indigolite）：インディコライト（
インディゴライト、
インジゴライト）とは、紺青色のトルマリン。
（Watermelon Tourmaline）：ウォーターメロン・トルマリンとは、輪切りのスイカ（西瓜）のような2色～3色に分かれているトルマリンです。典型的な色調は、中心部が赤色系～ピンク色系で、その周囲に無色透明部分が有り（無色透明部分が無い場合もあります）、最も外側は緑色系です。結晶が成長する際に、鉄、マンガン、チタニウム、クロムなど様々な色の要因の元素が時間差で取り込まれてスイカのような模様を示します。
（Emeraldite）：エメラルダイトとは、バーデライト（ベルデライト）の別名
（Orange Tourmaline）：オレンジ・トルマリンとは、橙色の色調のトルマリン。
（Canary Tourmaline）：カナリー・トルマリンとは、カナリアの羽のような鮮やかな黄色を示すトルマリン。マラウイ、ザンビア、モザンビーク、マダガスカルなどで産出されます。
（Color Change Tourmaline）：カラー・チェンジ・トルマリンとは、光源により色が変化するトルマリン。
（Green Tourmaline）：グリーン・トルマリンとは、緑色のトルマリン。
（Chrome Tourmaline）：クロム・トルマリンとは、クロムの含有による鮮やかで濃い緑色を示すトルマリン。
（Siberite）：シベライトとは、紫がかった色、赤紫色、青紫色、ライラック色、菫青色、帯赤青色を示すトルマリン。産出地のシベリアに因む。
（Siberia Tourmaline）：シベリア・トルマリンとは、ロシアのウラル山脈地方産のルベライトやシベライトのこと。
（Schorl,Shorl）：ショールとは、鉄分の多い黒色のトルマリン。名前の由来は、「不要」を意味するドイツの古い鉱山用語に因む。和名は、
黒電気石。六方晶系。ω1.655～1.675、ε1.625～1.650。硬度：7～7.5。比重：3.10～4.25。NaFe3Al6(BO2)3Si6O18(OH)4
（Trapiche Tourmaline）：「トラピッチェ（スペイン語）」とはサトウキビを絞る機械の事で、その圧搾機の歯車のような模様を示すトルマリンのことを「トラピッチェ・トルマリン」という。
（Transvaal Tourmaline）：南アフリカのトランスバール州産のトルマリン。また、同地産以外のアフリカ南部のグリーン・トルマリンにも用いられる。
（Tourmaline Cat'sEye）：トルマリン・キャッツアイとは、シャトヤンシー効果（キャッツアイ効果）を示すトルマリン。
（Party Colored Tourmaline）：パーティカラード・トルマリンとは、一つの石の中に境界が明瞭な複数の異なる色調を示すトルマリン。
（Verdelite）：バーデライトとは、緑色～草緑色のリシア・トルマリン。ベルデライトの別名。エメラルダイトともいう。
（Purple Tourmaline）：パープル・トルマリンとは、赤紫色～紫色のトルマリン。
（Violet Tourmaline）：バイオレット・トルマリンとは、青紫色～藍色のトルマリン。
（Bi-Color Tourmaline）：バイカラー・トルマリンとは、一つの石の中に2色以上が存在するトルマリン。
（Paraiba Tourmaline）：パライバ・トルマリンとは、銅を含むネオンブルー、青色系～青緑色系～黄緑色系のトルマリン。
（Pink Tourmaline）：ピンク・トルマリンとは、ピンク色のトルマリン。
（Brown Tourmaline）：ブラウン・トルマリンとは、茶色のトルマリン。
（Black Tourmaline）：ブラック・トルマリンとは、黒色のトルマリン。
（Blue Tourmaline）：ブルー・トルマリンとは、青色のトルマリン。
（Verdelite）：ベルデライトとは、緑色～草緑色のリシア・トルマリン。バーデライトの別名。エメラルダイトともいう。
（Mushroom Tourmaline）：マッシュルーム・トルマリン
（Mercedes Star、Mercedes Tourmaline）：メルセデス・スター（
メルセデス・トルマリン）とは、リジコタイトの一種で中心から三方向に放射状の条線を示すトルマリン。名前の由来は、自動車のメルセデスベンツのマークに似ていることによる。
（Lithia Tourmaline）：リシア・トルマリン（
リチア・トルマリン）とは、主にピンク色～赤色のトルマリン。リチウムを含むことに因む。トルマリンのエルバイトに分類される。
（Reverse Watermelon Tourmaline）：リバース・ウォーターメロン・トルマリンとは、通常のウォーターメロン・トルマリンと色の配置が逆のトルマリン。中心部が緑色系で、その周囲に無色透明部分（無色透明部分が無い場合もあります。）、最も外側が赤色～ピンク色の配置が基本的とされています。
（Red Tourmaline）：レッド・トルマリンとは、赤色のトルマリン。
（Rossmanite）：ロスマナイトとは、ピンク色、淡いピンク色、無色で透明のトルマリン。エルバイトに極めて類似。購入等の際は販売店などによくご確認下さい。
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