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Mint Beryl
緑柱石(りょくちゅうせき)
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Be3Al2Si6O18
六方晶系
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黄色味を感じる緑色系
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フランスの化学者ルイ・ニクラウス・ボークランが1798年に、淡い緑色系の石の中から「ベリリウム(Be)」元素を発見し、ベリリウムを含む鉱物は「ベリル」と呼ばれるようになりました。
歴史的に様々な事情の影響を受け、現在では緑色系のベリルは、色や成分などにより下記のように分類されています。(注:一部、諸説により、分類や判断基準や名称が異なることがあります。)
名称(別名など) | 主な色調 | 主な色因 |
ヘリオドール | 黄緑色 | ― ― ― |
エメラルド | 緑色 | クロム(またはバナジウム) |
バナジウム・ベリル | 緑色 | バナジウム |
グリーン・ベリル | 緑色 | バナジウムまたは鉄 |
マシーシェ・ベリル(マシシ・ベリル) | 青色 | 放射線照射(自然界) |
マシーシェ・タイプ・ベリル | 青色 | 放射線照射(人為的) |
ブルー・ベリル | 青色 | 放射線照射(人為的) |
アクアマリン | 海水青色 | 鉄 |
ミント・ベリルは、ミントのような青色味を感じる緑色のグリーン・ベリルのことを指します(ミント・ベリルは、ミント・グリーン・ベリルと呼ばれることもあります)。
グリーン・ベリルは、エメラルド以外の「緑色のベリル」のことを言い、グリーン・ベリルの色因は主に「鉄(Fe)」や「バナジウム(V)」によります。
緑色のベリルで有名なのは「エメラルド」ですが、エメラルドは基本的に「クロム(Cr)」によって緑色の色調となります(近年、バナジウム着色の場合の一部もエメラルドと呼ぶことが増えてきています。)。
バナジウムが色因の場合は、「バナジウム・ベリル」と呼ぶこともあります。
グリーン・ベリルは含有する鉄イオンの量によって様々な色調を示し、ライムのような色調のものを「ライム・ベリル」と呼び、ミントのような色調のものを「ミント・ベリル」と呼ぶことがあります。
大まかにいうと、ライム・ベリルは黄色味を感じる緑色というイメージで、ミント・ベリルは青色味を感じる緑色というイメージです。
なお、鑑別ではどちらも「グリーン・ベリル」と表記されます。
判断を難しくしているのが、絶対の基準が無い、かつ基本的に「色調は主観的なもの」の為、同一石でも鑑別機関や販売業者によっては、異なる見解となる場合もございます。
例:販売店Aで「ミント・ベリル」として購入したものが、販売店(または買取店)Bでは「ライム・ベリル」と判断されてしまう。
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